「作者の死」(さくしゃのし、英語 The Death of the Author、フランス語 La mort de l’auteur)は、フランスの哲学者ロラン・バルトが1967年に発表した文芸評論の論文。バルトはテクストは現在・過去の文化からの引用からなる多元的な「織物」であると表現し、作者の意図を重視する従来の作品論から読者・読書行為へと焦点を移した。
バルトがここで批判するのは、作品の意味を作者の人格や思想に帰着させようとする近代的な作者観である。バルトによれば、中世の書き手は過去の文献を集めて編纂し注釈を加えるものであり、近代的な意味での作者とは異なっていた。バルトはポストモダンの現代に至って近代の作者観は崩れていくと考えた。

作者の死 - Wikipedia

  • 作品を論ずる際に作者の意図を絶対視するのはやめよう、という解釈だった
    • 「公式が勝手に言っているだけ」が最も近い
  • 小学生の頃に俳句にまつわる本を読んだ時、登場人物がよく見られる解釈と全く異なる解釈をしていて、しかしそのように多彩な解釈ができる点に俳句の魅力がある、という主張がなされており、それを見て納得した、という経験がこの考えの根底にある
  • 趣味として作曲をしている際、「この曲はこのような意図で制作した」と言いたくなってしまうが、言わないようにしている
    • これにより聴き手にバイアスがかかって、本来得られたかもしれない解釈を抑制してしまうともったいないと思っているから
      • 水中都市と海底洞窟 (SoundCloudへのリンク) を聴いた友人から「冬っぽい」という感想を頂いたことがあり、これは作者の意図としては曲名の通り水中都市っぽい感じだったものの、故にこれは作者には引き出せなかった作品の側面だなあと思って嬉しくなった
  • ところで、この主張を「誤って」解釈している人を批判する記事がある:「作者の死」を水戸黄門の印籠みたいに持ち出すんじゃあないよ(作者の意図論争とロラン・バルト) - 曇りなき眼で見定めブログ
    • 別に著者はそんなこと言ってないよ、みたいなことしか書いてない……
      • 原典を読まずにキャッチーなワードで騒いですみませんという気持ちはあるが、「作者の死」を主張した張本人が言ってないから間違いだとするのは早計すぎでは?
    • 最先端の学問じゃないから価値観をアップデートしよう!と書いてあるが、最近の解釈が実際どうなのかわからない
      • 自分で調べろ!というのは確かにそうだが、この論法って陰謀論者がこなよく愛するものですよね……
    • とはいえこの記事の本質は “「作者の死」という言葉で意味しているのは、作者の意図が解釈に関係ないということではなく、絶対に確かな個人としての作者などいない、ということである”というところで、作者の意図を神格化するべきではないという主張に「作者の死」というワードを用いてはならない、ということなのかもしれない